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「すべての女は美しい」 荒木経惟・著

ブスの部分をやっつけて、魅力的な写真を撮る。
ブスパーセントを駆逐するんだな。
だから、オレの撮った女たちはみんな素敵なんだよ。


天才アラーキーの写真には常にエネルギーが満ちています。
笑顔があふれています。
年齢も、容姿も一切おかまいなし、
その人の「美人」を引き出します。

本日より放映される
NHK「知るを楽しむ」荒木経惟 顔がイノチ!
(2008年5月7日NHK教育テレビ22:25〜22:50)
に先駆け、天才の語録をご堪能ください。

どんな女でも面白いところがあるし、
魅力があるんだ。
「君の魅力は君だけのもの」だし、
「すべての女は美しい」わけ。


自分の中に秘密とか、
恥ずかしいものを持ってないと、
面白くないんだな。


少しくらい汚れてるほうが人間的なんだよ。
どこかの大学の先生もいってるけど清潔すぎるのは病なんだ。


女を捨てるなんて「僭越」だよ。


南の島で健康的な写真撮っちゃって。
そういうのがいいわけないんだよ。
南の島に行くなら雨期にいって、
日本人らしいジメジメした写真にしろっての。


財布にはいつも10万円は持ってるよ。
街でいい女だなって子に会って、写真を撮ったら
「はい、モデル代」っていって、札ビラを切りたいでしょう。
最低限の金を持ってないと、チャンスを逃しちゃうからね。


品っていうのは、
才能と違って自分で気をつけていればよくなってくるもんだよ。
品よく振る舞って、品位をどんどん上げていくべきだね。


だから、オレにはスランプってものがないの。
毎日が向こうとのやりとりだから、楽しくってしょうがない。
もし、オレがスランプに見えるとしたら、
それは世間っていうか、まわりがスランプなんだよ。


カメラ入ってますってバッグに入れて、
肩に担ぐのじゃダメなんだな。
撮りたいっていう習慣にパッと撮れないとダメなのよ。
パッと武器のように出して撮れないとダメなわけ。

(×「習慣」、○「瞬間」の間違いでした)

だれでもうまく撮れるはずのカメラでいい写真にならなかったら、
その人間がダメなわけでしょ。
そいつの感性がそのままでるわけだから、
もう感性がダメってことなんだよ。


ヨーコが死んだあと、みんなが「励ます会」ってのをやってくれたんだよ。
そのときもあいさつでいったんだけど、
励まされたくらいで元気になりたくない。
その哀しみをずっと長持ちさせたいんだね。


「すべての女は美しい」 荒木経惟・著



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目次、および著者略歴はコチラ


   【目次】


第一章 いい女は"天女"である

オレにとっての天女
ヨーコによって写真家になった
写真は「未練」だ
ヨーコは、学歴で口説いたようなもの
自分の「天女性」に気づくには
女はすべて「女優」である
写真一枚で人生を変えちゃう
どんな女にも「隠し味」がある
光が触りたくなるような肌の女がいい
どんな女でも撮ってるとドキドキする


第二章 いい女の"フェロモン"

「下品な気品」がある女がいい
エロスに思想なんていらない
「撮りたい」と「ヤリたい」はいっしょ
「美人オーラ」は七歳までにつくられる
究極のヌードはその人の顔
中年女の顔が写真である
男がいると感じさせる女がいい
その瞬間こそがワイセツの極み
女は硬いものが好き、男は柔らかいものが好き
アップで撮っても神秘的なのが女陰
歴史を感じさせるおっぱいがいい
女が「男性性」を持つのはいいことだ
女子高生は飽きないね
裸になると女は変わる
脚の線にメロディがあるのがいい
「いけない」と思っているものを出させてあげる


第三章 いい女は"インテリジェンヌ"

「いい女」であるには、やっぱり知性も必要
女の知性は身体で表現する
きれいなだけでは飽きられる
頭がいい女のすごさ
インテリジェンヌの潔さ
インタビューには美人の編集者が不可欠
コギャルも、あれはあれですごい
ことばのやりとりができない女は可愛くない
「捨てられた女」がいとおしい
女たちよ、インテリに用心せよ
相手の体温を感じたい


第四章 いい女の"スウィート・スポット"

やっぱり写真は情事だ
撮ってほしいという女と「コイジン関係」になる
女は他人がいるほうが燃える
一瞬一瞬変わる女の表情
女を撮るなら「気(け)」を感じることだ
撮りたいのはやっぱり日本人の女
オレの好みは「お水系」の女
女は二十歳で人生の一回戦が終わる
着物は女のしなやかさがでる
気持ちにもちゃんと穴をあけてやる
ナマがいちばんに決まってる


第五章 いい女は"センチメンタル"

オレの写真の師匠は親父だ
官能的なスピード感のある街
ヨーコと歩いた『東京日和』
行きずりの出会いが面白いんだ
これからは「写狂人」と名乗りたい
この女には、このカメラ
オレの縛りは心を縛るんだ
モノクロは「彼岸」の世界
ポートレイトは相手との関係で決まる
ワイセツを感じさせること
写真はノスタルジーだ
「私写真」の世界
写真にはウソ性があるんだ
愛しい人の死が写真を上手にしてくれた



【著者略歴】

1940年東京の三ノ輪という
江戸っ子気質あふれる町に生まれ育つ。
写真家。
58年都立上野高校卒業、
千葉大学工学部写真印刷工学科に入学。
63年卒業し、同年電通に入社、写真部に所属。
64年『さっちん』で第1回太陽賞を受賞し、注目を集める。
71年社内恋愛のすえ結婚。
同年新婚旅行の全課程を赤裸々に撮った
『センチメンタルな旅』を自費出版し、話題を呼ぶ。
72年電通を辞めフリーに。

(2001年6月25日第1刷発行の書籍より引用しました)

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