あなたの隣の〈モンスター〉 (生活人新書 253)
齋藤孝

キレる大人が増えている!
いきなり怒鳴る、殴る、蹴る……
負の連鎖が“モンスター化”を増幅させる
要求に際限がなくなる客
ここでキレなきゃ大人がすたる?
何そんなにハリキっちゃってるの?
倖田來未のラジオ発言
対話社会への可能性
【目次】
【著者紹介】齋藤孝(さいとう・たかし)
余談……
帯のイラストのモンスター
ずいぶんと可愛いですね。
斉藤先生が選んだのでしょうか。
これなら隣に住まわれてもいいかも!?
齋藤孝

キレる大人が増えている!
日本人を蝕む、心のモンスター化という現実。
(帯より)
いきなり怒鳴る、殴る、蹴る……
こうしたキレる大人の増加は、
日本社会のモンスター化の始まりに過ぎない!
ちょっとしたストレスで簡単に現れる、
一人一人の心の中に潜むモンスター。
日本社会は、どこへ向かおうとしているのか。
硬くなった日本人の心を解きほぐし、成熟した日本社会を目指す!
(カバー折り返し)
負の連鎖が“モンスター化”を増幅させる
芥川龍之介の『羅生門』には、「下人」が登場する。
彼は当初はふつうの人間だが、
羅生門で死人の髪を抜くことを生業としている老婆と出会い、
心にスイッチが入ってしまう。
「お前が追剥(おいはぎ)なら、
俺はお前の服を追剥してもかまわないはずだ」
という悪への開き直りの感情が芽生えるのである。
要求に際限がなくなる客
かつて三波春夫は、
「お客様は神様です」と言い切って一世を風靡した。
(中略)
オーバーな表現として話題を呼んだのである。
当時は一種のジョークとしてよく用いられた。
ところが最近は、これがオーバーではなくなってきた。
サービスを提供する側がこう言うのではなく、
客の側が神様然として自己主張して
憚らなくなってきたのである。
ここでキレなきゃ大人がすたる?
「いじめはかっこ悪い」
というキャンペーンが張られたことは記憶に新しい。
同じように、
「キレるのはかっこ悪い」
といったポスターを全国に貼り出さなければいけない
時代なのかもしれない。
何そんなにハリキっちゃってるの?
今は社会全体の方向性や空気の質というものが、
下方向への圧力となっている気がしてならない。
「KY」は、その向上心のなさという点で共感し合うための
"合い言葉"と位置づけることができるのではないだろうか。
倖田來未のラジオ発言
常にノリを良くしなければ下ろされてしまう。
しかも本音を言い続けることがこれからのスタイルであり、
何でもおちゃらけたり、ぶっちゃけたり、
時々人情味を出したりといったトークが求められる。
そしてひとたびミスショットが出れば、
今度は徹底的に叩かれる。
そういう"引きずり下ろすための悪意"のようなものが
存在している気がしてならない。
対話社会への可能性
近年、教職を目指す人は、全員が
障害者施設や高齢者施設での
介護実習をすることが義務づけられている。
(中略)
ところが、実習を終えた学生に話を聞くと、
見事に全員が「行ってよかった」と口にした。
彼らによれば、これによって障害者や高齢者のことが
初めてわかったという。
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【目次】
プロローグ 「モンスター化」する日本社会
1章 あなたの隣に潜む「モンスター」
2章 キレる大人たちはどこから来たのか
3章 日本人の美徳はどこへ消えたのか
4章 社会の変容が人を追い込んでいく
5章 「KY」の圧力が生んだ「モンスター」
6章 「日本人気質」再興への道
あとがき
【著者紹介】齋藤孝(さいとう・たかし)
1960年、静岡生まれ。東京大学法学部卒業。
同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、
現在明治大学文学部教授。
専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。
『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)
『声に出して読みたい日本語』(草思社)
(本データは、この本が出版された2008年5月10日第1刷発行当時のものです)
余談……
帯のイラストのモンスター
ずいぶんと可愛いですね。
斉藤先生が選んだのでしょうか。
これなら隣に住まわれてもいいかも!?


モンスターは自分の心の問題
人間は弱い物にあたってしまいます。


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